恨みを買う怖さ

 弐萬ちゃんねるの運営者逮捕については、もうひとつ思うことがあります。それは、今回のケースがWinny等による流出画像と個人情報をセットで頒布し、間接的にではあれ利益を得ていたということです。
 
 また、その行為に留まらず、被写体の女性や流出させてしまった人たちを揶揄する言動が、顕著だったようです。サイトトップのスナップショットを見ると、かなり酷い煽り文句も見受けます。
 
 個人情報が載せられていたことも、被害者にとっては大きな痛手です。WinnyなどP2Pソフトを標的としたウィルスの場合、この個人情報が紐づいていることがダメージを大きくします。
 
 逮捕につながる捜査の直接的な発端は、最初の頃の記事の引用に「府警は画像を張り付けられた被害者の知人からの相談を受け」とあります。京都に住む関係者からの相談を府警が受け、サイトとその運営者をマークしていたのだと思われます。
 
 報酬を受け取ってアダルト動画サイトのモデルになったとかならともかく、被写体本人の同意なしに画像や動画が流出し、それをWebで広められているとなれば、憤りを感じて当然だと思います。
 
 恋人にそういう動画や画像を撮らせることは、確かに問題です。しかし、それを個人情報込みで流出させるウィルスにも、その種のコンテンツを二次的に使おうとするのも、大きな恨みを買うやり方だと感じます。
 
 法律のグレーゾーンは確かに存在すると思いますが、多くの人の恨みを買うような商売は、法的にどうかという前にリスクが大きいのは間違いないところでしょう。

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