逮捕と不起訴

 無修正サイトへのリンクでは、1996年の広島猥褻リンク事件が先駆けですね。日本にあるサーバ内のページから、無修正画像がある海外のページにリンクが張られていたとして問題になったものです。

 日本におけるインターネット黎明期の出来事であり、関係者が猥褻物陳列罪(刑法第175条)で逮捕されました。家宅捜索やパソコンの押収などをされたのですが、結局は不起訴になりました。

 リンク先は、おそらく海外サーバでしょう。リンク先がサイトのトップページなのか、コンテンツページなのか。リンク先のページ内に無修正コンテンツはあったのかは、私がネット検索した範囲ではわかりませんでした。

 リンク自体に猥褻性はないとされていますが、リンクの内容にもよるのではないかと思います。教えてgooの「無修正アダルト動画投稿サイトにリンクしているブログサイト」にあるように、際どい煽り文句を使ったリンクはたくさん目にします。

 例えば「売春少女のモロ見えセックス動画はこちら」というテキストリンクだと、少なくとも児童ポ法には抵触しそうです。加えて、リンク先ページに無修正動画があれば、かなり濃いグレーに感じます。

 更に言えば、法的にセーフなら大丈夫だと言えない面もあります。結果として不起訴になったとしても、普通の会社員や公務員は逮捕されるだけでも社会的なダメージを受けます。実名報道されなかったとしても、被害ゼロでは済みません。

 これは、他の法律(児童買春・児童ポルノ処罰法、風俗営業法など)による逮捕にも言える事で、もっと大胆に法を犯しているヤツが他にいるじゃないかと言い募ってみても、逮捕されたという事実は消せないのです。

Free Web Hosting